【自分用メモ】赤緑トロン変種?
2017年3月16日 ゲームhttps://www.mtggoldfish.com/deck/593838#online
上のリストが赤緑トロンなのですが、既存の赤緑トロンとはだいぶ構築が異なるので自分なりに噛み砕いていこうかと。
デッキ全体をまとめてみると「青単に対して強く出たい」と書いてあるように見えます。
デッキを見ていきましょう。
比較対象として
https://www.mtggoldfish.com/deck/591353#online
こちらの赤緑トロンを置いてみます。コレはかなり一般的な(赤緑トロン自体が一般的かは置いといて)リストになります。サイドにある程度の個人差はありますがメインはだいたい同じです。
まず構成全体を見て大きな変更点が「白タッチしていない」ことです。
赤緑トロンはサイドボードのエンチャント対策、緑、赤系デッキを相手にするために白をタッチしてサイドボードに《痕跡消し》や《天啓の光》、《赤・緑の防御円》を入れていますが、こちらの変種トロン(便宜上高呼びます)は一切白いカードを取っていません。
代わりにエンチャント対策として《平穏》や防御円の代わりの《部族養い》が入っています。
とりあえずサイドボードはここまでにして次に土地です。
土地枚数自体は19枚と変わっていないのですが内容がぜんぜん違います。
しかしこの変種トロンは《憑依された沼墓》と《カルニの庭》を残して他の土地を全て《岩だらけの高地》へと変更しています。
これによってテンポは悪くなるものの安定して緑、赤マナを確保できるようになっています。また、通常赤緑トロンでは《刈取りと種まき》や《地の裂け目》と言った比較的重い土地破壊を採用しているのですが土地破壊が《石の雨》になっているのも特徴です。
変えている理由は赤緑トロン使用者としての体感的に「トロンが揃わないときには《刈り取りと種まき》の単発ですら重い」ということが関係しているのではないかと考えます。
重く感じるのにも理由があり、これら土地破壊がサイドインされるのは同系のトロンがメインです。そして同系の場合片方がトロンを揃えた場合、揃えられなかった側は延々土地破壊を受ける羽目になります。
そうして土地を破壊された状態ではマナフィルターがないと3マナの捻出も難しく、4マナはかなり遠いです。《ゆらめく岩屋》の弱点もそれで、自身が土地であるにも関わらず(色マナの安定には貢献しますが)マナ基盤としてみると低性能と言わざるを得ません。
恐らく《石の雨》はそのへんの理由で入ったものではないかと考えます。
また、通常の赤緑トロンでは他のサイドボードの中でも《紅蓮破》を構えたい青単相手では適当な土地→《ゆらめく岩屋》と動いてやっと構えられるものなので少し悠長だという印象を受けます。そして《ゆらめく岩屋》以外のマナフィルターは大抵マストカウンターなので下手をすると場に出ないこともあり得るので赤を出すという意味ではタップインでもこの土地変更は納得できます。
また、赤が安定して出ることで《炎の斬りつけ》がメインに入っています。
《稲妻》ではないのは《払拭》の対策と《尖塔のゴーレム》《マイアの処罰者》といったクリーチャーへの対処を考えてのことではないかと思います。
次に特徴的なのはクリーチャーの選択です。
通常タイプの赤緑トロンでは
といった感じでクリーチャーが選択されています。
そして多くの赤緑トロンでは《激情の共感者》を3枚に抑えて《不憫なグリフ》3枚という感じになっています。
そして、この変種トロンを見ると大きな違いがあります。
こちらのクリーチャーは
となっており、《不憫なグリフ》の枚数が2枚に抑えられており、《激情の共感者》が4枚に増えています。
これはつまり色マナ基盤が安定したことで《激情の共感者》が使いやすくなったこともあると思いますが、盤面にあった適切なクリーチャーを持ってくるというシルバーバレット戦術を取る意図があるのではないかと思います。
《忌まわしい群れの存在》はどういう意図なのか測りかねていましたが、《大槌の接合者》と比較して、
というメリットが有ることを見ての採用ではないかと考え至りました。(自分の考えで至ったわけではなくツイッターで色々な意見をいただけました。感謝)
この部分を見ても打ち消し、ひいては青赤コントロールあたりに強くするのを目標に組まれているのではないかと考えるところです。
…とこのように考えて自分はこのデッキが青単あたりに強く出ようという感じのメタ変遷を見ることができたのではないかと考えていますがどうでしょうか?
ちなみにこの変種トロン、まだ宿題が残っていて《存在の一掃》に関しては正直何を狙って入れたものなのか測りかねています。
5-0したのが運だけでないなら(多少の運は必ず絡んでいると思いますが)有効な相手というのがいることになります。
自分としてたどり着いたのはウィーゼロの生物です。
トロンを揃える事が前提のマナコストで相手をしたい生物は少なく、《払拭》に引っかかるものの《使徒の祝福》の影響は受けず、かつインスタントのため相手が十分にリソースを使ってからの除去が可能なのでこれが一番《存在の一掃》が輝くのではないかと感じました。(これを構えていたとしてもウィーゼロ側から見ると赤緑トロンなので動けるカードがなかったのか程度に認識されるかと思います)
とまあこのくらいで。
上のリストが赤緑トロンなのですが、既存の赤緑トロンとはだいぶ構築が異なるので自分なりに噛み砕いていこうかと。
デッキ全体をまとめてみると「青単に対して強く出たい」と書いてあるように見えます。
デッキを見ていきましょう。
比較対象として
https://www.mtggoldfish.com/deck/591353#online
こちらの赤緑トロンを置いてみます。コレはかなり一般的な(赤緑トロン自体が一般的かは置いといて)リストになります。サイドにある程度の個人差はありますがメインはだいたい同じです。
まず構成全体を見て大きな変更点が「白タッチしていない」ことです。
赤緑トロンはサイドボードのエンチャント対策、緑、赤系デッキを相手にするために白をタッチしてサイドボードに《痕跡消し》や《天啓の光》、《赤・緑の防御円》を入れていますが、こちらの変種トロン(便宜上高呼びます)は一切白いカードを取っていません。
代わりにエンチャント対策として《平穏》や防御円の代わりの《部族養い》が入っています。
とりあえずサイドボードはここまでにして次に土地です。
土地枚数自体は19枚と変わっていないのですが内容がぜんぜん違います。
通常赤緑トロンでは《輪作》を用いることを前提とし、
・ファングレンの匪賊のライフゲインのトリガーにもできる《伝承の樹》
・墓地対策の《ボジューカの沼》
・布告対策の《カルニの庭》
・単体除去対策の《セジーリのステップ》あたりを採用しています。
それに加えて
・墓地回収の《憑依された沼墓》
・マナフィルターの《ゆらめく岩屋》
あたりを採用してそれとトロンで19枚という感じになります。
しかしこの変種トロンは《憑依された沼墓》と《カルニの庭》を残して他の土地を全て《岩だらけの高地》へと変更しています。
これによってテンポは悪くなるものの安定して緑、赤マナを確保できるようになっています。また、通常赤緑トロンでは《刈取りと種まき》や《地の裂け目》と言った比較的重い土地破壊を採用しているのですが土地破壊が《石の雨》になっているのも特徴です。
変えている理由は赤緑トロン使用者としての体感的に「トロンが揃わないときには《刈り取りと種まき》の単発ですら重い」ということが関係しているのではないかと考えます。
重く感じるのにも理由があり、これら土地破壊がサイドインされるのは同系のトロンがメインです。そして同系の場合片方がトロンを揃えた場合、揃えられなかった側は延々土地破壊を受ける羽目になります。
そうして土地を破壊された状態ではマナフィルターがないと3マナの捻出も難しく、4マナはかなり遠いです。《ゆらめく岩屋》の弱点もそれで、自身が土地であるにも関わらず(色マナの安定には貢献しますが)マナ基盤としてみると低性能と言わざるを得ません。
恐らく《石の雨》はそのへんの理由で入ったものではないかと考えます。
また、通常の赤緑トロンでは他のサイドボードの中でも《紅蓮破》を構えたい青単相手では適当な土地→《ゆらめく岩屋》と動いてやっと構えられるものなので少し悠長だという印象を受けます。そして《ゆらめく岩屋》以外のマナフィルターは大抵マストカウンターなので下手をすると場に出ないこともあり得るので赤を出すという意味ではタップインでもこの土地変更は納得できます。
また、赤が安定して出ることで《炎の斬りつけ》がメインに入っています。
《稲妻》ではないのは《払拭》の対策と《尖塔のゴーレム》《マイアの処罰者》といったクリーチャーへの対処を考えてのことではないかと思います。
次に特徴的なのはクリーチャーの選択です。
通常タイプの赤緑トロンでは
・《ファングレンの匪賊》
・《激情の共感者》
・《大槌の接合者》
・《不憫なグリフ》
・《ウラモグの破壊者》
といった感じでクリーチャーが選択されています。
そして多くの赤緑トロンでは《激情の共感者》を3枚に抑えて《不憫なグリフ》3枚という感じになっています。
そして、この変種トロンを見ると大きな違いがあります。
こちらのクリーチャーは
・《順応した自動機械》
・《忌まわしい群れの存在》
・《ファングレンの匪賊》
・《不憫なグリフ》
となっており、《不憫なグリフ》の枚数が2枚に抑えられており、《激情の共感者》が4枚に増えています。
これはつまり色マナ基盤が安定したことで《激情の共感者》が使いやすくなったこともあると思いますが、盤面にあった適切なクリーチャーを持ってくるというシルバーバレット戦術を取る意図があるのではないかと思います。
《忌まわしい群れの存在》はどういう意図なのか測りかねていましたが、《大槌の接合者》と比較して、
・打ち消されても1/1トークンが2体出る。
・激情の共感者を利用して現出することで(3)(G)と比較的軽く出てこれる。
・ゴーレムトークンが3/3で稲妻やバウンスで対処される可能性があるのに対し、本体が4/4なので稲妻で落ちず、かつバウンスでは完全な処理ができない。
というメリットが有ることを見ての採用ではないかと考え至りました。(自分の考えで至ったわけではなくツイッターで色々な意見をいただけました。感謝)
この部分を見ても打ち消し、ひいては青赤コントロールあたりに強くするのを目標に組まれているのではないかと考えるところです。
…とこのように考えて自分はこのデッキが青単あたりに強く出ようという感じのメタ変遷を見ることができたのではないかと考えていますがどうでしょうか?
ちなみにこの変種トロン、まだ宿題が残っていて《存在の一掃》に関しては正直何を狙って入れたものなのか測りかねています。
5-0したのが運だけでないなら(多少の運は必ず絡んでいると思いますが)有効な相手というのがいることになります。
自分としてたどり着いたのはウィーゼロの生物です。
トロンを揃える事が前提のマナコストで相手をしたい生物は少なく、《払拭》に引っかかるものの《使徒の祝福》の影響は受けず、かつインスタントのため相手が十分にリソースを使ってからの除去が可能なのでこれが一番《存在の一掃》が輝くのではないかと感じました。(これを構えていたとしてもウィーゼロ側から見ると赤緑トロンなので動けるカードがなかったのか程度に認識されるかと思います)
とまあこのくらいで。
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